私が行く番のある時、直前に過労で倒れてしまった。
電話で、38度の熱があることを伝え、今度埋め合わせをするから
今回は自宅で休ませて欲しいと頼んだ。

それでも「ものすごく会いたい」と懇願され、そこまで愛されてるなんてと
自己陶酔した私は、無理して新幹線にのって会いに行った。

立ってるのもやっとの状態で、彼に会うなり腕の中に倒れこんだ。
彼に支えられて彼の部屋に向かう間、
意識は朦朧としていたものの最高に幸せだった。

部屋について扉を閉めた瞬間、彼がキスして強引に舌を入れてきた。
「待ちきれなかったよ、さあ」
部屋の真ん中に布団が敷いてあるのが見えた。

どうやら彼に必要なのは、私ではなく空気嫁だったようだ。
一気に冷めた。